本校は、JR「弘前駅」から市街地をぬけ、徒歩で南西に2.7kmほど、途中「弘前大学文京キャンパス」を通り、程なく中野地区の桜並木の先に、巨岩の門柱「巖城(がんじょう)の門」が出迎え、校地内から雄大な岩木山を望める住宅街の中に校舎を構えます。
校内には、樹齢120年以上とされる大きな桜の樹が鎮座し、昭和35年に弘前市立実業高等学校としてこの地に移転以来、この場所で幾多の生徒たちを見守っています。
本校は、前身である弘前市立弘前女子実業補習学校(大正7年)の創立から幾多の変遷を遂げ、商業、家庭、体育に関する3部5学科を有し、専門的な学習や実践的な活動を通し、人間性豊かで社会に貢献できる人財の育成を目的とした、今年で107年目を迎える男女共学の総合専門高等学校です。
各学科においては、それぞれの特色を十分に発揮するとともに学科間の連携、そして県内唯一の「総合選択制」では独自の学校設定科目を含む多様な選択科目開設により、生徒が自身の興味・関心等に応じて、所属する学科の科目に加え、他学科の科目を学習することを通して、さらに幅広い知識や柔軟な発想を身に付け、異なる専門性や価値観を有する各学科の生徒が学びあい、新たな価値を創出するために必要な力を養う教育に取り組んでいます。
また、部活動や資格取得等に積極的に取り組む環境を整え、自主的な活動を通じて心身を鍛錬し、他者と協調して生きる態度や社会を生き抜く力を身に付けるため活動を推進しています。
教育理念に「生命(いのち)と価値(ねうち)」を掲げ、「歩歩清風」という座右の銘のもと、多様性を認め、協働する力を培い、生徒一人一人のあらゆる可能性を陶冶させ、生涯を通じて「生命(いのち)と価値(ねうち)」を探求する人間の育成を目指しております。
令和7年度においては、「チーム弘実」として、生徒・教職員ともに互いに高めあう集団を目指します。また、自律を大前提として、現状に満足せず、さらなる高みを目指す『挑戦、一歩前へ』をスローガンとし、生徒一人一人の自己実現と進路目標達成のために積極的な教育活動を展開します。
地域の学校として、地域に信頼され、地域の中の開かれた学校づくりを推進して参りますので、保護者、地域住民、同窓生の皆様方のご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
令和7年4月 青森県立弘前実業高等学校
校長 中 川 伸 吾
作詞:小田桐 孫 一(初代校長)
作曲:伊 藤 秀 俊
制定:1961年(昭和36年) 2月7日
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新応援歌「未来」について
平成30年度の創立百周年記念事業の一つとして、今の時代にふさわしい新しい応援歌をつくることになりました。
平成29年7月に生徒から歌詞を募集し、応募された70編の中から当時2年生の山内優奈さんによる「未来」が選ばれました。
その詞に髙橋伸光教諭が作曲し、平成31年2月25日に本校第1体育館に於いて、吹奏楽部による歌と演奏で、全校生徒と創立百周年記念事業協賛会役員の前で披露されました。
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大正7年、弘前市立弘前女子実業補習学校として始まった女子教育の流れは、その後、弘前市立女子実業学校、弘前市立弘前実科高等女学校、弘前市立弘前高等女学校、弘前市立高等女学校、弘前市立女子高等学校と学校名を変えながら発展して参りました。一方、大正11年、弘前市立弘前商業補習学校として始まった男子教育の流れは弘前市立弘前商業専修学校、弘前市立弘前商業学校、弘前市立工業学校、弘前市立商工学校、弘前市立商業学校、弘前市立弘前商業高等学校と名前を変えて発展してきました。
この二つの流れがそれぞれに培われた教育理念とその校風が一つの水流となり、昭和35年、弘前市立実業高等学校として新たに発足しました。さらに時を重ね、昭和44年、県移管となり名称が現在と同じ青森県立弘前実業高等学校となりました。
発足以来教育理念の根幹となる「生命と価値」、本校生徒の座右の銘としての「歩歩清風」の2つの言葉を常に忘れず、教職員と生徒が一体となって勉学とスポーツ、そして文化的な活動に励み、多くの著名人や優秀な人材を輩出して現在に至ります。大正7年の弘前市立弘前女子実業補習学校の発足から数え、平成30年には創立100周年を祝うとともに更なる飛躍を誓い、令和6年度106年目を迎える伝統校です。